Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

フーリガンはサポーターにあらず!

ここのところ、いわゆる“現場”以外から、
ハロプロに関する話題を更新する機会がめっきりと減ってしまいましたが、
今夜も、ハロプロとは一見、全く関係が無い話題に触れさせていただきます。
但し、ジャンルは違えど、決して“対岸の火事”とも言い切れない話題です。


毎日jp毎日新聞)より『J1サポーター:物投げあい、浦和側がガンバ側を缶詰めに』
  http://mainichi.jp/select/today/news/20080518k0000m040078000c.html
 ※記事を一定期間後も残せるように、↓のページにも記事を転載しています。
  http://blog.goo.ne.jp/hirohiro_1020/e/2ba91fd936cad6ce539807c9ff9dc22d


(記事から一部抜粋)

 埼玉スタジアムさいたま市)で17日あったサッカーJ1、浦和レッズガンバ大阪の試合終了後、興奮した双方のサポーターがにらみ合い、ガンバサポーターがスタジアムから出られなくなる騒ぎがあった。約3時間後、浦和レッズが用意したバス約20台で脱出した。


 浦和レッズ藤口光紀社長や関係者の話を総合すると、スタジアムは約5万7000人でほぼ満員。騒ぎの発端は試合前にガンバサポーターが投げた水風船が浦和サポーターの子供に当たったこと。ガンバが3対2で勝ち、不穏な雰囲気の中、ガンバの選手がアウェー(相手の本拠地)にもかかわらず、ピッチ内で円陣を組み、跳びはねたことが火に油を注ぎ、双方がフェンス越しに応援旗のさおを投げ合うなど一気に爆発した。


 約2時間後の午後6時になっても、スタジアム周辺に約2万人(埼玉県警調べ)の浦和サポーターが居残り、罵声(ばせい)を浴びせ、ガンバサポーター約1500人(同)は缶詰めに。浦和レッズは急きょ臨時バスを用意し、ガンバサポーターは約40分後、ユニホームを脱ぎ、応援旗を隠して県警機動隊員らに誘導され、バスに乗り込んだ。


 一方、浦和サポーターも同時刻ごろ、「ガンバサポーターの代表がレッズサポーターの代表に謝罪した」という浦和レッズ運営部長の呼びかけに応じて帰宅し始め、午後7時過ぎに騒ぎは収束した。


 サポーターは複雑な表情。千葉県流山市から家族3人でガンバの応援に来た会社員男性(30)は「3歳の長女がいるのに水も買えなかった。怖かった。どっちのサポーターも悪い」と疲れ切った様子。浦和側の埼玉県春日部市の会社員男性(41)は「試合中からガンバ側は浦和側にペットボトルを投げ込んでいた。試合後は浦和サポーターがガンバ側になだれ込み、仲間からもブーイングが起きた」と話した。


テレビのスポーツ番組などを通して、サッカーにさほど興味が無い私でも、
浦和レッズサポーターの熱狂的な応援ぶりは良く知っていますが、
今回の出来事は、“熱さ”を通り越した“暴走”以外の何物でもありません。
無論、一方的な“被害者”のように見えるガンバ大阪サポーターも、
相手側の客席に物を投げ入れるなど、騒ぎのきっかけを作ったという意味では同罪ですし、
引用した記事にも書かれている、“挑発”とも取れる行動をグラウンド上で取った、
ガンバ大阪の選手達も、同罪と言わざるをえないと思います。


スポーツニュースなどを見ると、試合中に判定を巡って選手達がピッチ上で口論となり、
試合終了後も一部の選手達が口論となり、更には、先程も書いたように、
試合に勝ったガンバ大阪の選手達が“挑発”とも取れる行動を起こした・・・など、
今回の“暴走”に至る伏線は幾つもあるようなのですが、
だからといって、試合後にサポーター同士が騒ぎを起こして良いという事にはなりません。


ここ数年の浦和レッズは、強豪チームと呼ぶのに相応しい成績を上げており、
その分おのずと、メディアや世間の注目を集めるようになっています。
そして、レッズサポーターの数や“熱さ”も、Jリーグではトップクラス。
やはりその分、メディアや世間の注目を集めやすい存在になっているように思えます。


「注目を集める」という事は、イコール「目立つ」ということです。
ただでさえも目立つ存在である人達が、今回のような騒動を起こした場合、
仮に自分達に非が無かった場合でも、メディアは目立つ存在の方にスポットを当てて、
騒動について取り上げる可能性が極めて高くなるのです。
そして、メディアや一般の人達が、レッズサポーターに対して抱いている“先入観”によって、
今回のような騒動に対して、どちらに非があるのかを判断してしまう可能性もあるのです。


少し乱暴な言い方をすれば、例え自分達に非が無かったとしても、
目立つ存在である人達が、何らかの問題を起こした時点で、自分達の“負け”なのです。


サッカーの世界では、試合中やその前後にサポーターが問題を起こした場合、
罰金を支払ったり、無観客試合を余儀なくされるなど、
その試合のホームチームが、何らかの制裁を受ける事になっているようですが、
今回のサポーターの“暴走”によって、ホームチームである浦和レッズも、
Jリーグから厳重注意を受けるか、最悪、何らかのペナルティを受けることになるのでしょう。


それ以前に、今日の時点でも、ガンバサポーター“救出”の為にバスをチャーターするという、
クラブとしては予想していなかった臨時出費をする羽目になっていますし、
今後は、警察への説明・報告やJリーグへの説明・報告など、
クラブとしては行う予定がなかった臨時業務を行うことになるのでしょう。
これぞ正に、クラブとしては想定外だった(であろう)、余計な出費と余計な仕事。
そして、直接騒動に加担したり、煽動したりした訳でも無いのに、
クラブや選手達が否応なしに被ることになるマイナスイメージ。


チームや選手達、更には良識を持ったサポーター達にまで、
“負”の影響しか及ぼさない人達は、果たして本当に“サポーター”なのでしょうか?
私に言わせれば、そういう人達は単にサッカーの試合を理由に暴れたいだけの、
サッカー好きとも呼べない“フーリガン”でしかありません。


サッカーに限らず、“ファン”と呼ばれる人達がいる、いずれの分野にも言えることですが、
一部の心ない“自称・ファン”が何かしら問題を起こすと、大抵の場合、
その尻ぬぐいをしたり、最悪の場合、何らかの制裁を受けるのは、応援対象側の関係者です。
そして、直接的な制裁は受けないとしても、
応援している相手も自分達の意志に関係なく、マイナスイメージを被ることになってしまいます。


ファンを自称するならば、或いはサポーターを自認するならば、
応援している相手を大事にすることを、何よりも最優先に考えることが必要なのではないでしょうか?
そう、自分達の欲望を剥き出しにして、自分勝手な行動をするよりも、遙か以前の優先事項として。