Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

ファンって何なんでしょうね?

普段、人様のブログなどで、個人的に納得が行かない意見が書かれていても、
「人の意見は人の意見!」と自分を納得させて、グッと我慢をして、
トラックバックをしたり、コメントを寄せたりすることは極力控えてきたのですが、
今回ばかりは、その我慢の臨界点を越えてしまいましたので、
コメントを寄せるのではなく、あえてトラックバックをさせて頂いた上で、
自らの意見を述べさせていただきたいと思います。


 ◎トリコロールさん(筆者:そうまかなえさん)「後藤真希さんが体調不良でツアーを一時離脱、休養へ」

結果的に後藤さんは体調管理を怠ってしまったわけですが、病気というものは自己のコントロールだけで予防できる部分と、自力だけでは回避できない部分があるため、「体調管理もプロの仕事」のセリフの下に、病人を一刀両断してそしることは難しい。一方で辻希美さんや飯田圭織さんのような妊娠ならば、本人たちの自覚があればかなりの高確率でコントロールできるものだから、仕事を抱えておきながらハラボテになった2人は、無責任だともっとなじられるべき。


▼しかし実際には、結婚やオメデタという見せかけの慶事に隠れてしまい、表立って非難するファンは少なかった。

ここで書かれている“ファン”が、飯田さんと辻さんのファンのことを指されているのか、
或いは、ハロプロとしてのファンを指されているのかが分からないのですが、
飯田さんの“おめでた”の時はそれ程でも無かったものの、
辻さんの“おめでた”の際には、ハロプロのファンを自称する数多くの人達が、
彼女に対して一言も祝いの言葉を掛けることなく、非難の言葉を浴びせていたと、
私は記憶しています。少なくとも、ネットの世界では、ですが。
かく言う私も、辻さんが全ての仕事をキャンセルせざるを得なかった事に対しては、
このブログの中で痛烈に批判しましたので。*1
これは単に、私がネットの世界の一部しか見ていないだけなのでしょうか。

ネットの発達によって情報がガラス張りになったことで、真実か否かにかかわらず向こう側の状況ばかりが湯水の如く雪崩れ込むこととなり、その結果いかなる理不尽な報告や行為に対してもおもねる一方で、消費者としての立場を見失うファンが多い。そればかりか、さも肯定することこそが愛情であるかのように錯覚し、常識的な判断力が歪められていることに気づいていない。

この部分に、私は大きな引っ掛かりを感じざるを得ませんでした。
そうまかなえさんは、CD/DVD・写真集・コンサートチケットなどを購入する消費者としての立場、
即ち「商品 対 客」という立場を大変重要視されているようですが、
「商品 対 客」という、ある種ドライな関係を越えた存在が“ファン”であると、私は考えています。
確かに、相手に優しい言葉を掛けるだけではなく、
時には苦言を呈することも、ファンとしては大切なことだと思います。
しかし、否定一辺倒になって厳しい言葉ばかりを並べ立てる事は、決して愛情ではありません。
消費者としての立場を大切にするばかりに、本当に大切な何かを見失ってはいませんか?

特に辻さんのデキ婚に対して「おめでとう」と祝福していたファンなど、脳味噌が砂糖とハチミツ漬けになってマヒしてるんじゃないかと、閉口させられた。僕の言ってること、何か間違ってます?

そうまかなえさんと私とでは、ファンとしての在り方について、考え方が大きく異なるようですので、
その問いかけに対しては、「間違っている」とも「正しい」とも言えません。
ただ、私の脳味噌も、大量の砂糖とハチミツ漬けになっていることになるのでしょうが、
あたかも広大な砂漠のように、潤いが全く無い、カラカラに乾燥した脳味噌よりは、
砂糖とハチミツ漬けの脳味噌の方が、少なくとも人間的な考え方だけは出来ると思いますよ。


私がそちらのブログの存在を知ったのは、別のブログで紹介されていた、
『後藤真希さんの口パク騒動についての重要な追記』というエントリーがきっかけだったのですが、
今回トラックバックさせて頂いたエントリーと、このエントリーに共通して感じたのは、
「愛情の欠片も感じられない文章」だということでした。
コメントレス等を読ませて頂くと、このエントリーでは意図的に厳しい表現を並べられたようですが、
何かを訴えようとするにしても、もう少し“書き方”があるように思います。


昨年夏のミュージカル『リボンの騎士』の中で唄われていた、
「強さの中に優しさを」という言葉を、覚えておいででしょうか?
書かれる文章の中や、その根底に優しさがなければ、
いくら“正論”だと思った事を書いても、それは単なる悪口にしかなりませんよ。
この事を最後にお伝えして、この文章を締めさせて頂きたいと思います。

*1:最終的には「おめでとう」で締めましたが。