Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

この素晴らしくも馬鹿げた世界で

今回のミキティの一件を通して・・・いや、その前の辻希美さんの一件の時から感じていた事だが、
モーニング娘。というのは、そしてハロプロというのは、本当に素晴らしくも馬鹿げた世界だなぁと。


モーニング娘。や他のハロプロに属する女の子や女性達の歌声やパフォーマンスは、本当に素晴らしい。
しかし、そんな素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる彼女達から、様々な物を享受しておきながら、
プライベートの自由さえも許さず、意にそぐわない者に対しては容赦なく制裁を加えようとする者達がいる。
そして、自らが好きな相手を守らんが為に、過剰防衛に走る者達がいる。
一体なぜ?という問いに対して、彼らは決まって同じセリフを口にする。


  「彼女達はアイドルなのだから仕方がない」


“アイドル”とは、人に夢を与える存在、清純であるべき存在なのだそうだが、
私に言わせれば“アイドル”とは、笑顔を振りまき唄い踊る事をプログラミングされたロボットであり、
プログラミングされた事以外の行動を起こすことを一切禁止された、極めて不自由な存在にしか思えない。


恋にまつわる歌を歌いながらも、当の本人が恋愛をする事が許されない。
人々を楽しませることを宿命付けられているにも関わらず、当の本人は楽しみを厳しく制限される。
ごくごく当たり前な「ギブ・アンド・テイク」の図式が成立しない・・・
・・・“アイドル”とは、何と馬鹿げた存在なのだろう。
そして、世間一般の方々や、ハロプロ界隈で、いつの間にやら強固に成立していた「ハロプロ=アイドル」という図式。
当然の事が当然の事として許されず、歌の内容を具現化する事を禁じられた矛盾。
それを考えると、ハロプロとは何と馬鹿げた世界なのだろうと、嘆きたくなってくる・・・。


もしこれが彼女達の為になるのであれば、いっその事、ハロプロがアイドルで無くなれば良いのだ。
アイドルという縛りから彼女達を解放してあげれば、
当然の事が当然の事として許され、歌の内容を具現化するという“当たり前”の事が許されるはずなのだ。
そして、昨日の日記にも書いた、モーニング娘。からメンバーを追放するに至らしめた“外からの圧力”も、
彼女達を良くも悪くも特別視する連中を排除する事で、一掃されるはずなのだ。


ハロプロのマネージメントに携わる方々に、是非ともお願いしたい事がある。
彼女達を“アイドル”という殻から解放して、“当たり前”の事が許されるようにして欲しい。
恋愛を事実上許されない子たちが歌う恋の歌など、人の心に響かない、空虚な音や言葉の羅列でしかない。
だからこそ、彼女達を是非とも今、“アイドル”という殻から解き放って欲しい。
ハロプロを「素晴らしくも馬鹿げた世界」ではなく「素晴らしい世界」にして欲しい。私の心からのお願いです。


ハロプロを「素晴らしくも馬鹿げた世界」から「素晴らしい世界」に変える為に、
ハロプロのファン、或いはヲタと呼ばれる方々へも言いたい事がある。
まず、「ハロプロは終わった」と宣っている方々には、荷物をまとめて即刻この世界から立ち去って欲しい。
少しでもハロプロを愛し、そこに属するメンバーを応援している人間にとって、あなた方の存在は「目障り」でしかありません。
終着点に到着した列車に引き続き乗車している理由、いや、権利は無いのですから、即刻立ち去りなさい。
そして、残りのファン、或いはヲタと呼ばれる方々に言いたい事は、
我々ファン(ヲタ)も、そろそろいい加減、意識を変えなければいけない時期が来ているということ。
 「気に食わない事があれば、事務所の文句を言って、めでたしめでたし。」
などという、それこそおめでたい考え方から抜け出さなければ、この世界は絶対に良くならない。
事務所にしかできない事も確かにあるが、ファンのレベルでも出来る事・変えられる事は絶対にあるはずだから。
(コンサートにおける各種マナーの改善や、その他違法行為の追放活動など。)


「災い転じて福となす」ということわざがある。
今はハロプロにとって、様々な事が襲いかかっている試練の時。まさに正念場。
この試練の時を如何に乗り切るかによって、今後のハロプロの運命は決まってくるだろう。
そして、ハロプロに携わる全ての人間の手に、その運命は委ねられている。
ハロプロに携わる全ての人間・・・そこにはマネージメント側だけではなく、我々ファンも含まれている。


果たしてハロプロが「素晴らしい世界」に変わるのか、
或いは「素晴らしくも馬鹿げた世界」のまま突き進むのか、私には未来を見通す力が無いので分からないが、
いずれにしてももう少し、この世界に身を委ねながら、この世界の行く末を見守っていきたいと思う。
結局、好きな子や女性の応援は止められないし、止めてはいけないと思うから・・・。