Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

拡がる波紋をどう受け止め、どう対処するか、それが肝心です!!

昨日の日記に引き続いて、西武ライオンズによる“栄養費”問題について・・・
スポニチSponichi Annex)より『“西武裏金”木村の高校時代から開始』
  http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2007/03/11/01.html
SANSPO.COMより『早大・応武監督が西武を痛烈批判!「球団を持つ資格ない」』
  http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200703/bt2007031101.html
★nikkansports.comより『西武テレビCM自粛、ファンから罵声も』
  http://www.nikkansports.com/baseball/p-bb-tp0-20070311-168028.html


今回、西武球団が行った行為は、単に“先物買い”を図っただけではなく、
“裏金”を受け取った選手、あるいは選手の父親の“心の隙”につけ込んだ、
「卑劣な行為」と言っても過言ではない行為だったと思います。
選手本人はもとより、選手の家族や関係者の心まで踏みにじった、
西武球団の罪と責任は、極めて重いと言わざるを得ません。


圧倒的に非があるのは西武球団側、という大前提に立った上で、なのですが、
昨日の日記にも書いたように、結果的に“裏金”を受け取った側、
特に、早稲田大学野球部員に所属する選手の関係者が、
“被害者”意識をあまりに強く持ちすぎている一方で、
“当事者”としての意識があまりに希薄なのではないか、
私はその点に、非常に大きな引っ掛かりを感じて仕方がありません。


昨日も取り上げた、早稲田大学野球部員の父親のコメント、
(↑上でリンクを張ったスポニチの記事にも掲載されています。)
そして、SANSPO.COMの記事にある、応武監督の「クソバカたれ」発言*1からは、
“被害者”としての怒りだけはやたらと伝わってくるのですが、
どのような形にしても、不正な金銭を受け取った“当事者”の自覚、
あるいは、直接の当事者では無いものの、監督責任を負うべき者としての自覚が感じられません。
選手同席で記者会見を開き、選手に対する明確な処分も明らかにし、
選手本人も恨み言を言わずに、ただただ反省の弁を述べた、東京ガス野球部の対応と、
まだ「調査中」の段階とは言え、早稲田大学の選手サイドのそれは、あまりに対照的過ぎます。


自らは拒んだにも関わらず、相手方から押しつけられた、というなら話は別ですが、
早稲田大学への進学に際して、西武球団側に相談をして、
後で返済するという約束をしていたとは言え、金銭を受け取った以上は、
選手サイドも単なる“被害者”ではなく、歴とした“当事者”となるはずです。


今回の事件が表面化したことによる、唯一の光明は、
プロ側が現行のドラフト制度を改革せざるを得なくなった、ということでしょう。
“希望入団枠”の撤廃、完全ウエーバー制度導入による戦力均衡化、
そして、選手側がプロ入りする際の自由が効かなくなる代わりに、
FA権取得までの実働年数を短縮する・・・。
法律・憲法などを盾に現状維持に固執して、プロ野球の未来を閉ざすか、
あるいは、思い切って現状を打破して、プロ野球の未来を取るか、
選択肢は2つありますが、そのどちらを選べば良いのか、答えは明確なはずです。
どのような制度にしても、多かれ少なかれ問題は必ず出てきます。
まだ出てきてもいない問題を憂うよりも、
目の前の大きな問題をクリアしなければ、プロ野球の未来はありません。


そして、今回の問題は、プロ側の責任で片付けるのではなく、
マチュア側にも“当事者意識”を持って対処をして欲しいと思います。
もう一度言いますが、アマチュア側は“被害者”であると同時に、
形の如何に関わらず、金銭を受け取った“当事者”でもあります。
今こそ、日本の野球界全体でこの問題に取り組む必要があるはずです。

*1:大学の野球部の指導者がこのような品位の欠片も無い発言をして良いのかどうか、という点も、個人的には非常に気になるのですが・・・。