Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

再び重ねられた愚行

SANSPO.COMより『球界に再び“裏金”!西武『一場事件』後も「栄養費」渡していた』
  http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200703/bt2007031001.html
SANSPO.COM(速報)より『東京ガス・木村投手が会見「家が金銭的に苦しかった」』
  http://www.sanspo.com/sokuho/0310sokuho026.html
★スポーツ報知より『太田代行が西武ナインに謝罪…伊東監督、選手は動揺』
  http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20070310-OHT1T00194.htm
MSN毎日インタラクティブより
  『西武現金供与 進学時に持ちかけ 早大野手の父「契約後、返す約束」』
  http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/pro/news/20070310dde041050067000c.html


例え、どのような理由があるにせよ、どのような約束が交わされていたにせよ、
入団前の金銭授受は、決して許される行為ではありません。
特に今回の場合、3年前の一場投手の一件を受けて『倫理行動宣言』が採択された後にも、
西武ライオンズ側が選手の1人に金銭を渡していたのは、極めて大きな問題です。


MSN毎日インタラクティブの記事に、西武球団側から金銭を受け取った、
早稲田大学野球部に所属する野手の父親のインタビューが掲載されていますが、
まるで「西武球団に約束を破られた“被害者”」の如き言葉が並んでいるんですよね。
特に気になったのが、次の記事です。

 父親は「奨学金のつもりで受け取った」と現金授受の事実を認め、「西武と契約したら契約金から返す約束だった。こんなことになって子どもがかわいそうだ。西武に怒りを感じる」と語った。

この父親の心境も理解できなくはありませんが、
例え大学の学費を支払うための“奨学金”という認識だったとはいえ、
「西武球団と契約後に返済する約束」を球団関係者としている時点で、
そのお金は結局「西武球団に入団することを前提とした“裏金”」以外の何物でも無いのです。
個人的には、この父親の感覚は“変”だとしか言いようがありません。
記事を読む限りでは、大学進学の際に、西武球団関係者に相談をしたのは父親のようですので、
最低限、父親は過剰な被害者意識を捨てて、“当事者”としての意識を持つべきです。


昨年末から今年にかけて、ストーブリーグだったということもありますが、
プロ野球に関しては、お金絡みの話題がとにかく目立ちましたよね。
松坂投手や井川投手の獲得に際して、メジャーの球団から出された何十億という入札金、
中村紀洋選手のオリックス球団との契約を巡るいざこざ、
キャンプに入ってから提示金額に納得出来ないまま、
しぶしぶ契約書にサインをした後に、憮然とした表情で記者会見をする某選手・・・。


そんな中で、今回突如として明るみに出た、不正な金銭授受の問題は、
スポーツ報知の記事に掲載されている、伊東監督の言葉の通り、
西武球団のみならず、野球界全体のイメージを更に悪化させる出来事になってしまいました。
西武球団が、なぜ今になってから、不正な金銭授受の事実を公表したのか、
という疑問は残りますが、今回の出来事はとにかく残念で仕方がありません。