Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

久々にプロ野球の事を書いてみます

ふと、プロ野球再編問題に関係した日記を、しばらく書いていなかったことに気がつきました。
ナベツネが、明治大学・一場投手を巡る“裏金問題”の責任を取ってオーナーを(形式上)辞任した日の日記 の終わりに、
少しだけ、自分の考えを書いたのが最後だったみたいです。
日記を書く時間が取れなかったり、ハロプロネタを比較的優先的に書いていたこともあるのですが、
ファンや選手が挙げている「合併反対」の声には、少しも耳を貸そうとせず、いや、声が聞こえないふりをして、
一般企業の合併や統合と同じように“企業の論理”を振りかざして、それを通そうとする各球団の経営陣に対して、
怒りを覚えるというよりも、それを通り越して、もはや呆れかえってしまったんです。
プロ野球を愛するものとしては、呆れているよりも声を挙げるべきだ! と、怒られるかもしれませんが。
しかも、自分たちは“企業の論理”をそのままプロ野球の世界に持ち込んでいるにも関わらず、
選手会ストライキ実施を通告すると、逆に今度は“プロ野球の論理”を持ち出して「違法行為」と騒ぐ始末。
各球団の親会社の労働組合ストライキを行ったら、経営陣は組合に対して損害賠償を請求するのですか?
まあ、選手会が正式な労働組合と認められていない以上、法を犯すことにはならないので、強気に出られるのでしょうが。


先日行われた労使交渉(協議交渉委員会)も、ファンや選手の声に耳を傾けたというよりも、
反読売マスコミの声や、東京高裁の警告 に対しては、さすがに無視できなかったから、渋々開催したというのが本音なのでしょう。
その委員会での暫定的合意事項 を見る限りでは、経営側が随分と選手に歩み寄った感じがします。
しかし、この合意事項でうたわれている、「新規参入球団の加盟の促進の検討」に関して言えば、
再び野球協約を盾に、新規参入を拒むようなコメントをする輩が、
球団の経営陣、さらにはリーグの事務局にまでいるというのが現実です。
なぜ、こんなに早々と合意事項を踏みにじるかのような言動ができるのか。
私には、それが残念で仕方がありません。
   http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200409/bt2004091203.html
   http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2004/09/12/01.html
   http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-040912-0002.html
結局のところ、選手会ストライキを回避して貰うために、とりあえず“検討課題”を列挙しておいて、
最終的には、「オーナー会議で決まったことだから」とか「野球協約上、問題があるから」などと理由を付けて、
オリックス大阪近鉄の合併は予定通りに実施、新球団の参入は認めない、という方向に持っていくつもりなのでしょう?
私が訴えている、と言うか、空騒ぎをしている「ドラフト改革」も、この暫定的合意事項に“検討課題”として明記されていますが、
果たして、1年間の話し合いの結果、どの程度改革が出来るのか、現状を考えると大きな疑念が残ります。


私も、来年度の2リーグ制継続と、これ以上の球団削減が現時点ではないことは大歓迎なんです。
(恐らく、ダイエー本体の動向によって、再度の球界地殻変動が起こるのでしょうが。)
オリックス大阪近鉄の合併が取り消しになる可能性が、多少なりとも出てきたことも大歓迎です。
しかし、仮に検討した結果、両球団の合併が取り消しになって、現行の6球団が維持されるとしても、
もはや球団経営の意欲をほとんど失ったに等しい企業・近畿日本鉄道に、バファローズの運営をさせて良いのかどうか、
そして、それが果たして本当にプロ野球の為になるのか、私は正直疑問を感じざるを得ません。
(仮に、ブルーウェーブバファローズが合併になったとしても、近畿日本鉄道に対する私の不信感は残ります。)
やる気が無いに等しい企業の参入を許したままにしておくよりは、
ビジョンは不透明ながらも意欲だけは満ちあふれているライブドアや、
ホームグラウンドの構想まで明らかにしている、ノムさんが監督を務めるシダックスに加入して貰った方が、
よほどプロ野球の未来のためには良いと思うのですが、
先程書いたように、それを拒否する動きが早くも出てきている有様。
しかも、これに輪を掛けて、阪神の老いぼれオーナー・久万が、またとんでもない妄言を吐いているみたいですし。
   http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200409/bt2004091202.html
「保護地域」を巡ってダダをこねまくっても、まだ物足りないのか?この爺さんは?
こんなオーナーや、球団社長、球団代表がゴロゴロいる日本のプロ野球の将来は、本当に暗いです。


まだ、労使交渉が継続中で、結論が出ていないという状態であるにも関わらず、
思いっきり、超ネガティブモードになってしまって、申し訳ありません。
私の願いはただ1つ。プロ野球愛する人、そしてプロ野球に携わる人みんなが、
笑顔で「ハッピー!」(←石川梨華ちゃん調で)と言えるような方向へ向かってくれること。
その願いが叶うように、あえてこのような内容の文章を書いたと受け止めていただければ幸いです。


最後に、今発売されている『日経エンタテインメント!』10月号・143ページの『OPINION』欄に掲載されている、
野球評論家・佐々木信也さんのコメントを引用して、このコーナーの結びとさせていただきます。

私は近鉄の合併話の最初の会見で、球団社長がうす笑いしていたことが忘れられません。心を大事にするものが評価される時代にあって、プロ野球は心のないエンタテインメントだと言われて仕方ないと痛感した瞬間です。小手先の仕事ではすぐ見破られる。年配者の小言かもしれませんが、こうなった今だからこそ、プロ野球関係者は基本に正直になって、自分の持ち場を見直して欲しいです。

各球団関係者の皆様!この言葉、どのように受け止められますか?