Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

久住小春さんモーニング娘。卒業に寄せて


明日(日付変わって今日)、12月6日の夜、東京厚生年金会館で行われるコンサートを最後に、
現在の9人体制のモーニング娘。は、久住小春ちゃんが卒業することによって、
その2年半以上に渡る歴史に、幕を下ろそうとしています。


くしくも、現在の9人体制では最後のコンサートとなった、そのツアータイトルは『ナインスマイル』。
仮に今後、何かのきっかけで9人が揃って・・・という機会があったとしても、
現在のメンバー9人の笑顔を揃って見られるのは明日で最後。しばらくの間はお預けとなります。
かく言う私は、チケットが取れなかったので、残念ながら明日の千秋楽公演を観ることは出来ませんが、
公演をご覧になる方には、是非とも現在のモーニング娘。の姿を、目に焼き付けてきて欲しいと思います。




さて、明日を最後にモーニング娘。を離れる久住小春ちゃんですが、
ここからは少しばかり、彼女について敢えて厳しい事を書いていきます。
“卒業”の日を前に、そんな酷い事を書かなくても良いんじゃない?と言われるのは覚悟の上で。
しかしそれは、彼女に対する私なりの“愛情表現”ですので、大目に見て頂けると幸いです。


今回の、小春ちゃんの卒業が公式アナウンスされた後、
例によって例の如く、それに対する様々なリアクションがネット上に溢れかえっていましたが、
少し気になったのは、彼女のことを『将来のエース候補』と位置付けている意見が散見された事でした。


確かに、彼女の現在に至る活躍だけを見れば、
多くの人がそのような意見や印象を持つのは、ごくごく当然の事。


でも、個人的には、彼女がこのままモーニング娘。での活動を続けたとしても、
果たして真のエースとなり得たか、いささか疑問を感じるのです。
そして、例え彼女がエースの称号を手に入れたとしても、それは「ガラスのエース」、
或いは「“一発病”を抱えたエース」にしかなり得なかった、と思うのです。


今年春のコンサートツアーで、小春ちゃんはジュンジュンと共に、メロン記念日の『香水』を唄っていました。
私はその公演を何回か観たのですが、小春ちゃんの歌は不安定で、公演によって良し悪しの差が激しく、
(敢えて今まで書いてこなかったのですが)日によっては音程があまり取れていない事もありました。
どちらかと言えば、ルックスよりも歌を重視する私にとって、それはとにかく落胆する光景でした。


過去、モーニング娘。でエース的な役割を果たしてきたメンバーは、
ルックスや存在感なども去ることながら、いずれも高い歌唱力を持ち合わせていました。
2000年3月以来、長年に渡って、その時々のモーニング娘。を見てきた私に言わせれば、
彼女がモーニング娘。のエースとなるには、
唯一“歌唱力”という大事なピースだけが、ほぼ欠けてしまっている・・・。
加入以来、ここまでの年月を経てもこの状況では、果たして今後どの程度の伸びしろがあるのか・・・。


だから私は、彼女の事を『将来のエース候補』と称する意見に対して、
賛同できないばかりか、強い引っ掛かりを感じたのです。




とは言うものの、小春ちゃんの目鼻立ちがハッキリとした顔立ちとスタイルの良さ、
そして、グループの中でも充分に目立つ存在感と、見る者をを惹きつける力は、
モーニング娘。を“単なるアイドル”と分類してしまうのであれば、
彼女ほどエースと呼ぶのに相応しい女性はいないでしょう。


そういった意味で彼女は、現在の娘。の中でも、強い“アイドル性”の持ち主なのでしょう。


思い返してみると、そんな彼女のアイドル性が遺憾無く発揮されたのが、
月島きらり」との出会いだったように思います。
アニメ『きらりん☆レボリューション』の主人公「月島きらり」役の声優として、
そして、アニメの世界から現実に飛び出した「月島きらり starring 久住小春」として、
アニメの世界と現実世界の両方で、キラキラ輝く“アイドル”として活躍する姿を見て、
久しくモーニング娘。のコンサートとは縁が無かった小さい女の子達が、
娘。のコンサートに足を運んでくれるようになったのは、
月島きらり」を演じたのが久住小春ちゃんだからこそ、可能な事だったのかもしれません。


コンサートで観た「月島きらり starring 久住小春」は、眩しい位に輝いていたなぁ・・・。


そして私は、コンサート等で垣間見せてくれた、彼女の明るさと天真爛漫さが好きでした。
時々、それが“暴走”に繋がって、やかましいだけになってしまうのが玉にキズですが、
今回のツアーでも時折見られた、隣になったメンバーと楽しそうにじゃれ合う姿は、
客席から見ていても微笑ましいものでした。
明日を過ぎると、コンサートではそのような光景を見られなくなってしまうんですよねぇ・・・。




私は、今の9人体制のモーニング娘。の事が好きでした。
モーニング娘。というグループの歴史を考えると、
いつかは誰かが再び卒業して行くのだろうという、一種の覚悟はしつつも、
出来るだけ長く、この9人のモーニング娘。を見ていたい、という思いがありました。
しかし、やはり残念ながら、その思いは叶いませんでした。
モーニング娘。というグループは、いわば“滑走路”のような存在だと、私は考えているので、
春ちゃんが遂に滑走路上から飛び立つ時がやって来たのだと、前向きに捉えたいと思います。


先程は色々と苦言を書きましたが、これまでの2年半以上、
久住小春ちゃんは確実に、現体制のモーニング娘。を支え、牽引してきた1人であることに変わりは無く、
その牽引力は、先程も書いた「月島きらり」の事も含めて、非常に力強いものでした。
春ちゃん、ここまでモーニング娘。を、そしてハロプロを支えてくれてありがとう。


もう“モーニング娘。久住小春”の姿が見られなくなってしまうのは残念ですが、
今後も、彼女が活躍している姿を見るのを、楽しみにしています。


是非とも、小春ちゃんのサポートを宜しくお願いしますよ、スタッフさん!!