Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

『ウェディング・シンガー』

本格的な更新が、先月末の横浜アリーナでのハロプロコン以来となってしまいました。
(妙に中途半端な更新は2日前にしましたが・・・。)
亜弥ちゃんのライブDVDや、音楽ガッタスのCDアルバムリリースもあったので、
書こうと思えばネタはそれなりにあった筈なのですが、
日記をコンスタントに更新できる気力が、まだ戻っていないようです。


しかし、この日記をコンスタントに更新することは出来ないながらも、
興味が湧いた“現場”に足を運ぼうという気力だけは、まだ衰えておらず、
この三連休の初日であった土曜日にも、ある現場にしっかりと足を運んできました。


2月9日の土曜日に足を運んだのは、東京・日比谷の日生劇場
今回の目的は、ミュージカル『ウェディング・シンガー』の観劇です。


日生劇場・・・懐かしいですね。
今を遡ること約7年前の2001年、モーニング娘。が初めて主演を務めたミュージカルが、
この劇場で公演された『LOVEセンチュリー』でした。
その後、娘。主演のミュージカルは、演目を変えて2004年まで年1回ずつ公演され、
青山劇場〜明治座中野サンプラザと上演される会場も1年ごとに変わり、
それと同時に、舞台のクオリティも年を追う毎に低下していったような気が・・・。*1
しかし更にその後、2006年に上演された『リボンの騎士』では、
宝塚歌劇団の演出家・スタッフの手によって、非常にクオリティが高い作品が作り上げられ、
演出家が交代した2003年からの2年間が、モーニング娘。の舞台経験にとっては、
“失われた2年間”だということを、見事に証明してくれたと思っているんですけどね。*2


閑話休題。少し閑話がくどくなってしまいましたね。


さて、今回このミュージカルを観に行った理由は簡単、上原多香子さんが出演しているからです(爆)
実は去年、帝国劇場に『モーツァルト!!』を観に行った際、
劇場ロビーに今回の作品をPRする等身大POPのような物が展示されていまして、
そこで興味が湧いて、1公演だけ試しに観に行ってみようと思った次第です。


この『ウェディング・シンガー』というのは、元は1998年に公開されたアメリカ映画で、
その後ミュージカル化されて、ブロードウェイで上演された作品とのことです。


主演であるロビー役を務めるのは井上芳雄さん。
この井上芳雄さんですが、昨年の夏以来、なぜか出演作によく遭遇していまして、
松たか子さん目当てで観に行った『ロマンス』*3、hiroちゃん目当てで観に行った『モーツァルト!!』、
そして今回の『ウェディング・シンガー』と、半年の内に3回も出演作品を観たことになりますが、
毎回観る度に思ったのは、感情表現が豊かで、演技・歌ともに上手だなという事。
演技も歌も上手い上にルックスも良いとなれば、女性が放っておく筈がありません(笑)


多香ちゃん*4は、物語が進むにつれてロビーが思いを寄せるようになる、ヒロインのジュリア役です。
私の中では、hiroちゃんが『モーツァルト!!』に出演すると聞いたときと違い、
多香ちゃんとミュージカルというのが、どうしても結びつかなかったのですが、
準主役ということで出番も多く、それなりに存在感は発揮していたと思います。
そして何よりも、久々に生で姿を見た多香ちゃんは、相変わらず綺麗でした。
ただ、周りを舞台経験豊富な役者さんに囲まれた状況では、
歌唱とか発声とか台詞回しとかの差が、少々歴然としてしまうんですよね。
舞台出演が2年半前の『リトルショップ・オブ・ホラーズ』以来とのことですので、
自社が運営する携帯動画サイトのドラマで演技経験を積ませるのも結構ですが、
もう少し多くの人の目に触れやすい、舞台・ドラマ・映画などで演技経験を積ませて欲しいと、
マネージメント側には強く望みたいところです。


今回の作品について、男である私が全体的な感想を書かせていただくと、
肩肘張らずに楽しく観ることが出来る、笑い所が随所にあるコメディー作品でした。
ただ、個人的には「もう一度観たい!」とはあまり思わなかったのも、また事実です。
決して出来が悪いという事ではなく、私も終始楽しく観ることが出来たのですが、
素晴らしい作品に出会った時に感じる、心の高揚感を、今回は感じなかったんですね。
確かに楽しい作品だった。しかし、素晴らしい作品では無かった。これが私の感想です。
ついでに言うと、舞台設定が1985年というのが、少々難点でした。
原作である映画の設定を踏襲した以上、これは仕方がないのでしょうが、
クライマックスで当時の海外の“時の人”の名前を“笑いの種”として出されても、
ある一定の年齢以上で、その人の事を知っていないと、例え笑い所でも笑えませんからね。


ただし、今回のようなラブコメディー作品というは、
男性よりも女性の方に強く支持されるのではないかと思われますし、
男女に関係なく、観る人によって好き嫌いが明確に分かれると思いますので、
興味がある方には、一度実際に観に行かれることをお勧めします。
リラックスして楽しめる作品であることは保証できます。


ちなみに、2月9日17時開演の公演に限って言えば、女性客が圧倒的に多かったです。
主演である井上芳雄さんのファンの方々はもちろんのことですが、
樹里咲穂さんを初めとする、宝塚OGの方々も出演されているため、
それらの女優さん達のファンの方々も、多く足を運んでいるのではないでしょうか。
少なくとも、私がこれまで足を運んだ“現場”の中では、
周りを女性に囲まれて、史上最も肩身の狭い思いをしたことは事実です(爆)


そして・・・今現在、上原多香子さんにそういうファンの人はあまり付いていないとは思うのですが、
彼女のことをアイドル的な立場で見て、応援している方には、今回の作品はあまり観ることをお勧めしません。
約3時間後に舞台を見終える頃には、きっと井上さんに対する怒りに近い感情が芽生える筈です(笑)


最後に一言書かせていただくと、結構際どい表現があるので、
小さいお子さんにも“状況説明”を出来る自信があるという場合を除けば、
あまり子供連れ、家族連れでの観劇はお勧めできませんが、ラブコメディーに抵抗が無く、
リラックスして観劇したいという方には、一度観ることをお勧めしたい作品です。

*1:もっともこれは、私の主観に基づく意見でしかありませんが。

*2:これもまた、私の主観に基づく意見でしかありませんが。

*3:松たか子さんといえば、『ウェディング・シンガー』ではご主人の佐橋俊彦さんが音楽監督を務めておられます。

*4:この呼び方をするの、何年ぶりだろう・・・。