アルバム『SEXY 8 BEAT』
※この文章は、2007年3月25日に書いたものです。
モーニング娘。の最新アルバム『SEXY 8 BEAT』。
手に入れて以来、自宅や会社帰りの電車内で、
幾度となくリピートして聴いています。
これまでリリースされたモーニング娘。のオリジナルアルバムの中で、
個人的には、2ndアルバム『セカンド モーニング』と、
4thアルバム『4th いきまっしょい!』の2枚が好きなのですが、
今回の『SEXY 8 BEAT』は間違いなく、好きなアルバムの1枚になりそうです。
ここ数作品のアルバムでは、“キラーチューン”的な曲がある一方で、
コンサート会場で見聞きする、あるいは動く分には良いけれども、
ただ単に聴くだけだとちょっと・・・という曲も中にはあったんですよね。
しかし、今回のアルバムでは、確かに“キラーチューン”的な、
突出した曲は無いのかもしれませんが、ただ聴くだけでも楽しめる、
言うなれば「ハズレが無い」アルバムに仕上がっているような気がします。
以前にも何かの機会で似たような事を書いたかもしれませんが、
ハロプロ系の楽曲、特につんく♂さんが手掛ける楽曲は、
コンサートでの盛り上がりを意識して作られている雰囲気があるので、
純粋な楽曲の質は二の次になっているのでは?と、
ここ数年、そんな思いを抱いていたんですよね。*1
あえてこれまで、そのようなネガティブな事は書かないでいたのですが。
しかし、今回の『SEXY 8 BEAT』のアルバムオリジナル曲は、
『シャニムニ パラダイス』や『BE ポジティブ!』のように、
コンサート会場で聴いても乗れる、あるいは楽しめる一方で、
日常生活(自宅や電車の中)で聴いていても聴くに堪える曲や、
『春 ビューティフル エブリデイ』や『その出会いのために』、
そして、あの“レインボーピンク”による『宝の箱』のように、
歌い手の魅力を前面に押し出した、じっくりと聴かせる曲も収録されていて、
コンサートで聴くことをある程度念頭に置きつつも、
楽曲自体の質も、決して蔑ろにされていません。
この点が、私がこのアルバムを気に入った、大きな理由です。
昨年末の『歩いてる』〜今年に入ってからの『笑顔YESヌード』と、
楽曲自体を良い!と思えるシングル曲が続いている中で、
(アルバムオリジナル曲に関しては)良い楽曲が揃った『SEXY 8 BEAT』。
単なるアイドルグループやパフォーマンス集団ではなく、
きちんと歌自体でも勝負できる、かつてのモーニング娘。に、
いや、本来のモーニング娘。の姿に戻りつつあるのかも・・・と考えてしまうのは、
私の希望的観測が、単に度を超えているからなのでしょうか?
1曲1曲の感想は、また別の機会に書かせて頂くこととしますが、*2
今回のアルバムの全体的な感想は、こんなところです。