『日本レコード大賞』を観ましたが・・・
昨年まで大晦日に放送されていた、TBSの『日本レコード大賞』ですが、
今年から放送日が1日前倒しされ、今日の18時30分から放送されていたので、
生まれて初めて、放送開始から終了までリアルタイムで観ました。*1
放送開始から終了まで、改めてしっかりと観てみると、
単なる“音楽番組”として捉えれば、意外にも、結構楽しめる番組でした。
なかなか凝った演出も多かったですし*2、客席のお客さんも若い人が多かったのか、結構ノリが良かったようでしたので、
舞台と客席の一体感、もう少し言えばライブ感は、紅白歌合戦よりも上だったような気がします。*3
ただ、この番組がいわゆる“賞レース”を前提としたものと捉えると、
今年を最後に幕を下ろすべき番組なのかなぁ?という気がします。
レコード大賞と最優秀歌唱賞の候補になる「金賞」の楽曲の選出基準は、
日本作曲家協会の公式サイト(ここでは優秀作品賞となっていますが) によると、
大衆の強い支持を得、作品としても芸術性・独創性に優れ、その年度を反映したと認められた作品に贈る。
ということらしいのですが、特定の事務所・レコード会社の曲ばかりが集まっていて、
とても「大衆の強い支持を得」ているとは思えない曲も、中にはあるんですよね。
一般のリスナーと審査委員である専門家の方々との、単なる“見解の相違”なのかもしれませんが、
「金賞」楽曲の選考過程が現在のように不透明で、かつ、バランスが取れず、
さらには、一般リスナーと専門家との間で“意識の乖離”が続くのであれば、
レコード大賞の権威にこれ以上傷を付けて、過去の栄誉にまでその影響が及ぶ前に、
今年を最後に、その歴史に幕を下ろすべきだと思います。
ちなみに今年は、最優秀歌唱賞が『夢のうた』を歌った倖田來未さんで、
レコード大賞が氷川きよしさんによる『一剣』だったのですが、個人的には全く逆の予想をしていました。
これも、私と専門家の方々との、単なる“見解の相違”なのでしょうか・・・。