Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

改めて・・・『リボンの騎士 ザ・ミュージカル』キャスト別感想

本日は、この日記における数日来の懸案となっていた、
リボンの騎士 ザ・ミュージカル』のキャスト別感想を書かせていただこうと思います。
なお、今回は改めて全てのキャストについて、極力短めに感想等を書かせていただきますので、
以前の日記で既に取り上げていて、今回で書くのが3度目くらいになるキャストもいますが、ご容赦下さい。


高橋愛さん(サファイア)】
 “主役”という、最もプレッシャーがかかる立場である上に、
 “男の魂”と“女の魂”を持つサファイアという難役でしたが、
 凛々しい“男役”と可愛らしい“女役”の演じ分けは、本当にお見事でした。
 特に、物語冒頭で、王妃の「花言葉」の歌を聴いている時のウットリとした表情は、
 愛ちゃん一推しではない私ですら、思わず一目惚れをしてしまいそうになりました(爆)
 最終公演のカーテンコールで、挨拶を行った時の愛ちゃんからは、
 サファイアの凛々しさ&可憐さが微塵も感じられませんでしたが(笑)、
 裏を返せば、公演中、愛ちゃんがどれだけサファイアに成りきっていたのか、
 それが良く分かる瞬間だったような気がします。


吉澤ひとみさん(大臣)】
 一言で言うならば、“クールで格好良い悪役”。*1歌や演技に迫力と“凄み”がありました。
 特に圧巻だったのは、魔女ヘケートとの歌の掛け合いのシーン。
 歌を聴いて“鳥肌が立つ”という感覚を覚えたのは、久々だったような気がします。
 そして、物語終盤の「葬送」のシーンで、自分の息子に掛けた手を振り払われた後の、
 何とも言えない、驚きと無念さと悲しさが入り交じったような表情には、グッと来るものがありました。


小川麻琴さん(家臣ナイロン)】
 “卒業”の舞台としては、個人的にはやや物足りなさを感じてしまいました。
 役柄上、目立つ場面がやや少なめだったこともあるのでしょうが・・・。
 ただ、剣の試合中に、なぜか大臣の息子と喧嘩みたいなことをしていたり、
 タレントスカウトが登場するシーンで、これまた大臣の息子と手をつないで楽しそうに踊っていたりと、
 まこっちゃんに注目して観ていれば、可愛らしさは楽しめたと思います。
 彼女にとって最大の見せ場は、「国が滅びるのは・・・リンゴが芯から腐って・・・」という、
 物語終盤のシーンでの台詞になるのかもしれません。
 私ならばこのシーンで、大臣に直接意見をする、という展開を考えてしまうのですが、
 大臣の忠実な家臣であるナイロンは、客席に訴えることはしても、
 大臣には決して意見はしない、ということなのかもしれませんね。


久住小春さん(大臣の息子)】
 私は『リボンの騎士』の漫画を読んだことも無ければ、アニメも見たことが無いので、
 原作の大臣の息子(プラスチック王子)がどのようなキャラクターなのか分かりませんが、
 私には舞台上にいるのが、どうしても小春ちゃんのオリジナルキャラクターにしか見えませんでした。
 あるいは、“月島きらりが演じる大臣の息子”とでも言うべきでしょうか。
 ただ極端な話、そのように割り切って観れば、彼女の可愛らしさが出ていて良かったと思います。
 (パンフレットでも「可愛い息子を演じたい」と書いていますしね。)
 ちなみに、なぜか「梅しば」付きだった、ハンバーグカレーは美味しかったです(笑)


石川梨華さん(フランツ王子&淑女&牢番ピエール)】
 トリプルキャストとなったフランツ王子の中で、私は梨華ちゃんのフランツ王子が好きでした。
 フランツ王子が『リボンの騎士』という少女漫画のキャラクターであると考えたとき、
 そのキャラクターに一番マッチしていると感じたのが、3人の中では梨華ちゃんでした。
 歌の技術は別としても、“男役”に成りきって力強く歌う梨華ちゃんの姿は、衝撃的でした。
 そして、聴いている私の心にまで響いて来るような歌声でした。
 牢番ピエール役は、初めに観たときは何かぎこちない感じがしたのと、
 あまり“影”のようなものが感じられなくて違和感を覚えましたが、
 2回目以降に観たときは、変な力みが抜けていて良かったと思います・・・
 ・・・が、やはり他の2人に比べると、少し違和感があったかなぁ・・。
 (高い声というハンデがあったからなのかもしれませんが・・・。)


安倍なつみさん(フランツ王子)】
 なっちのフランツ王子には、3人の中で一番“安心感”がありました。
 その安心感は、豊富な演技経験とソロ歌手での経験に裏打ちされたものなのかもしれません。
 歌も安心して聴いていられるし、演技も自然でちゃんと“男役”に成りきっていました。


松浦亜弥さん(フランツ王子)】
 亜弥ちゃんのフランツ王子には、3人の中で一番“迫力”がありました。
 歌唱力が3人の中では群を抜いていて、演技経験も豊富なので、
 歌にも台詞にも迫力があり、梨華ちゃん以上に心に響いてくるものがありました。
 しかし・・・フランツ王子への“シンクロ率”は、3人の中で一番低かったような気がします。
 もう少しフランツ王子に成りきってくれると、もっと良かったのですが・・・。


藤本美貴さん(魔女ヘケート)】
 今回のミュージカルでは、ミキティの存在感を、まざまざと見せつけられました。
 キャラクターと役柄が見事に融合していたということもあるのでしょうが、
 “美しさの中に強さと悲しさを秘めた魔女”を見事に演じていたと思います。
 そして歌を聴いていて感じた迫力や重みは、ハロプロ勢の中では一番でした。
 でも、個人的に魔女ヘケート絡みのシーンで一番好きなのは、
 最後に神様に魂を貰って、嬉しそうな笑顔を浮かべながら神様と消えていくシーン。
 このシーンが、ヘケートがようやく“本当の幸せ”を掴んだ瞬間だったのだと思います。
 まあ、単純に女性の笑顔に弱いという理由もありますが(爆)


亀井絵里さん(淑女&騎士トルテュ)】
 トルテュ役の時の“格好良さ”、そして歌声の迫力には、
 衝撃を受けたのを通り越して、思わず感激してしました。
 モーニング娘。の中での“一推し”の晴れ姿が観られて良かったです・・・。
 あと、剣の試合の時に、後ろでさゆみんとじゃれ合っている所が可愛かったです(爆)


新垣里沙さん(淑女&騎士ヌーヴォー)】
 ヌーヴォー役の時の“格好良さ”は、えりりんと同じなのですが、
 歌声の迫力はトルテュ以上。気迫が客席まで伝わってくるかのようでした。
 ・・・あ、ちなみに、淑女の時の綺麗さと、
 フランツ王子を「おいでなさぁ〜い。」と妖しげに誘う表情に、
 思わず“二推し”として惚れ直してしまったことを白状しておきます(爆)


道重さゆみさん(淑女&タレントスカウト・リュー)】
 今回のミュージカルで私が一番驚かされたのが、何を隠そう、さゆみんでした。
 このような事を言っては、本人や推しの方々に怒られてしまうかもしれませんが、
 さゆみんが各場面で、あれだけちゃんと歌えたというのが、私には嬉しい誤算でした。
 “男役”であり、曲の音程の幅が広いフランツ王子と比べてはいけないのかもしれませんが、
 極端な話、梨華ちゃんよりも歌は上手だったかもしれません。
 それなりにレッスンを重ねれば、ちゃんとあれだけの歌が歌えるのですから、
 これまで、モーニング娘。に関わっていたスタッフ陣は、一体何をしていたのだろうと・・・。


田中れいなさん(淑女&タレントスカウト・リジィエ)】
 ・・・正直に言って、今回の出演者の中で、一番コメントが難しいんですよねぇ・・・。
 この一連の感想を書くのに当たって、淑女役については「可愛い」だけになってしまうので、
 特記事項がない限りは、淑女役に関しては触れないようにしていますし、
 劇中の見せ場と言えば、その淑女役の時の「絶対に踊るけんね〜!」くらいでしたし、
 リジィエは男の子役であるはずなのに、登場の時には、
 「“私”の名前はリジィエ!」と言っていますし・・・。


三好絵梨香さん(淑女&牢番ピエール&牢番トロワ&近衛兵)】
 フランツ王子と同じく、トリプルキャストとなった牢番ピエールですが、
 個人的には三好さんが一番良かったと思います。
 ピエールというキャラクターは、牢番という職業的なもの、
 そして、安い給料で幼い兄弟を養わなくてはならないという家庭環境的なものから、
 ある程度の“影”を背負っている、というのが個人的な勝手な解釈なのですが、
 その点三好さんは、“影”があるピエールという役と、上手くマッチしていたように思います。
 演技経験はあまり豊富では無いと思うのですが、良い熱演でした。


辻希美さん(牢番ピエール)】
 足の怪我の影響で、終始、松葉杖を突いての演技となりましたが、
 “一球入魂”ならぬ“一役入魂”で、ピエール役を好演していたと思います。
 そして三好さんよりも、台詞に力が籠もっていて、心に響いてきたような気がします。
 ただ、仕方のないことなのですが、松葉杖を突かなくてはならないという制約が、
 毒入りの食事をトロワが持ってくるなど、設定に無理を与えてしまったのが、少々残念でした。
 P.S.フィナーレの『恋ING』は、思わずジーンと来るものがありました。


岡田唯さん(淑女&牢番コリン&近衛兵)】
 ・・・岡田さんも、れいなちゃんと同様にコメントが難しいんですよねぇ・・・。
 でも、淑女役での「あの子、だぁ〜れぇ〜?」と意地悪っぽく言う台詞は、個人的には好きです。


【選手役の皆さん】
 各々の個人名は省略させていただきますが、
 40公演にも及ぶアクロバティックな演技、お疲れ様でした。


マルシアさん(王妃)】
 「強さの中に優しさを」
 「どんなに苦しくても、どんなに悲しくても、許し合い、助け合い、生きて行く・・・。」
 王妃がサファイアに対する教えとして歌った歌の数々は、
 人間として大切なものは何かを、我々にも改めて教えてくれました。
 (このメッセージを、本当はもっと多くの子供の皆さんにも聴いて欲しかったのですが・・・。)
 今や歌手というよりも、ミュージカル女優になられたあなたから、
 ハロプロ勢が学んだことも多かったと思います。ありがとうございました。


箙かおるさん(神さま・王)】
 圧倒的な存在感と声量・・・改めて言うまでも無いのかもしれませんが、“本物”の凄さを知りました。
 箙さんの存在が、物語に重みを与えて、舞台を引き締めてくれました。
 そして、今回のミュージカルを通して、ハロプロ勢も箙さんから数々のことを学んだと思います。
 果たして彼女達が何を学び、その成果をどのように表現してくれるのかは、
 私たちファンが、これから見守って行きたいと思います。
 今回のミュージカルに出演して頂いて、本当にありがとうございました。

*1:劇場で売られていたパンフレットでも、よっすぃー自身がそのような事を書いていましたが・・・。