Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

2つのフットボールの差・・・続きです。

◎日本のラグビー関係者に危機感はあるのか?

とは言え、TBSとしても、スポンサーが付かない番組を放送する訳にもいかないとも思うのです。
視聴率が望めず、スポンサーが付かないラグビー番組よりも、
ある程度の視聴率が望めて、スポンサーが付くバラエティ番組を放送した方が良いはずですから。
問題は、この現状を、日本のラグビー関係者がどのように受け止めているかです。
もし、この現状に危機感を持っていないようならば、日本のラグビーの前途は多難だと思います。
高校ラグビーのテレビ放送から、なぜスポンサーが降りたのか?
なぜ、それまで長年番組を放送してきたテレビ局が、あっさりと放送を止めたのか?
この事を、単なるテレビの問題としてではなく、
日本におけるラグビーそのものが直面している問題として考えるべきではないでしょうか?

◎人気スポーツは高校全国大会の注目度も高い

必ずしも良いことばかりとは言いませんが、
日本で人気があるスポーツというのは、高校生の全国大会も注目を集め、
その大会も、しっかりとテレビ放送が行われているケースが多いように思います。
野球しかり、バレーボールしかり、そしてサッカーしかり・・・。
しかしラグビーは、関西地区では毎日放送で、
従来通りダイジェスト番組が深夜に放送されていたようですが、
関東地方では先程書いたような有様でした*1
今年の高校ラグビーは“西高東低”という傾向があったようですが、
その傾向を生み出した要因の1つに、果たして数年前からのテレビ放送の規模縮小が無かったのか。
いや、テレビ放送の有無が関係していないとしても、
ラグビーという競技に対する注目度や人気の低さが、要因の1つには無かったのか・・・。

高校ラグビーテレビ放送の規模拡大を!

ラグビー競技の裾野を広げる意味でも、そして、ラグビーという競技自体の振興のためにも、
高校ラグビーへの注目度を集める努力を、
関係する企業やラグビー協会などは、次回の大会から行うべきだと思います。
大会の主催新聞社の責務として、毎日新聞社はもちろんのこと、
毎日新聞系列の東京キー局であるTBSも、全国放送を担う放送局の責務として、
深夜帯のダイジェスト番組放送の復活と、大会に注目を集める努力*2を行って欲しい。
そして、今回、テレビ中継やダイジェスト番組の看板スポンサーに付いていた、
神戸製鋼グループだけではなく、ラグビートップリーグに参加する全ての企業が、
それこそ高校サッカー中継のように、番組スポンサーとして付いて欲しいのです。
単に“企業を宣伝する”という目的だけではなく、
真の意味で“ラグビー自体をバックアップする”という目的で。
日本ラグビー協会が音頭を取って、そういう流れを作っても良いと思います。

◎最後に

昨年末に、ラグビーW杯誘致に失敗した、というニュースがありましたが、
個人的には、今の時期にW杯誘致に失敗していて、正直良かったと思っています。
だって、今の日本の現状では、ラグビーのW杯を開催するのは時期尚早だと思うから。
サッカーだって、今のような人気をすぐに集めたわけではなく、
苦労をしてW杯に出場したり、Jリーグを各地に根付かせる努力を地道にすることで、
今日の、国民的と言っても過言ではないサッカー人気が出たのですから。
今の日本のラグビー界に必要なのは、世界大会を誘致することよりも、
日本国内のラグビー熱を高めていく努力だと思います。
W杯誘致の時に目論んでいた、世界大会をきっかけに環境を作るというのではなく、
環境をある程度整えた上で、世界大会を開催するべきなのではないかと思うのです。
その環境整備の一環として、全国高校ラグビーの注目度を全国規模で高めることが、
全国規模でラグビーという競技に注目を集める1つのきっかけになると、私は考えています。
関係各所の皆様、是非ともご一考を。

*1:厳密に言うと、独立UHF局では各都県代表の試合が放送されていたようですが。

*2:高校サッカーでの堀北真希さん的なポジションの人を立てるなど。