選挙の夜のお楽しみ・各局選挙特番をザッピング!
今から丁度1年2ヶ月前、2004年7月11日の日記(http://d.hatena.ne.jp/hiro2hiro2/20040711#1089557175)と、
同じ事を今回も行ってみたいと思います。
それは、各テレビ局で放送される選挙特番(開票速報)をザッピングして見る事。
目的は当然ながら、どの選挙区でどの候補者が当選したかという情報を知るため・・・・・・
・・・・・・ではなく、各局でどのような番組を放送して、誰が出ているのかを知るためです(笑)
だって、選挙特番って、数年に1回しか放送しない“超大型スペシャル番組”ですから(爆)
それでは早速、各局の選挙特番を見比べてみての印象などを、つらづらと。
◎日本テレビ『バンキシャ!スペシャル ゲキセン』
タイトルにもあるとおり、『バンキシャ!スペシャル』ということで、
福澤明さんと菊川怜さんの『バンキシャ!』コンビがメインキャスター。
政治部長氏と『プラス1』の笛吹キャスターが脇を固め、
テリー伊藤さんや、『行列の出来る法律相談所』でお馴染みの、
住田裕子、丸山和也の両弁護士らがコメンテーターとして出演しています。
それにしても、最近の日本テレビの番組は、『24時間テレビ』の時もそうですが、
『行列の出来る法律相談所』にレギュラー出演している弁護士の方々(特に丸山弁護士)に、
“おんぶに抱っこ”をしている感じがするのですが、やる気あります?
政治家の方々に話を聞く際の、福澤さんの切れ味の鋭さは相変わらず。
というか、今にして思うと、日本テレビのアナウンサーという立場だった時に、
公約違反を問われた候補者に対して「“公約”とは何ですか?」という、
ものすごい質問をぶつけていた福澤さんは、凄い人物ですよね。
後藤田正純さん、というよりも、水野真紀さんのご主人と言った方が通りが良いでしょうか?
この、後藤田さんが当選したという事で、選挙事務所からの中継があったのですが、
当選したご主人よりも、水野真紀さんの方をクローズアップし過ぎです。
まあ確かに、知名度では水野さんの方が上だと思われますので、
仕方がないと言えば仕方がないのですが。
それにしても、福澤さんが“菊川さんが恥ずかしがって出来なかった質問”として、
水野さんに対して「そのような素敵なご主人と知り合う方法は?」と聞くのは無しでしょう。
「ま、まあ、縁ですから・・・」と苦笑しながら質問に答える水野さんの横で、
苦笑いすらせず、能面のような表情で黙っていたご主人が可哀想でした。
◎TBS『乱!総選挙2005』
キャスターは、今やすっかりTBS報道番組の顔である筑紫哲也氏と三雲孝江さん。
(22時30分頃から、三雲孝江さんに代わって、田丸美寿々さんが登板。)
そして、何と久米宏さんが、この番組であの『A』終了以来の復帰を果たす。
スタジオのテーブルの真ん中に座っているのは筑紫氏よりも、
その左隣に座っている久米さんの方が、発言量が格段に多く、目立っている印象。
いや、確実に久米さんの方が目立っていて、
筑紫氏は久米さんが喋るタイミングで、映像に単に“映り込んでいる”感じが否めません。
“TBSの報道の顔”であるはずなのに、この目立たなさぶりは酷いです。
もしかすると久米宏さんは、筑紫氏に対する“刺客”だったとか?(笑)
まさか数年後に、筑紫氏に代わって久米さんが毎晩TBSテレビに出ている、
などということは無いですよね?(爆)
それにしても、報道番組に出ている久米宏さんは、やはり生き生きしています。
相変わらず、小泉さんを含めた政治家の方々に対する質問内容が鋭いです。
しかも、納得の行く回答を得るまで、スッポンの如く食らいついていきます(笑)
もう久米宏さんは、報道番組という舞台でしか生きる事が出来ないのかも。
それを考えると、『A』を作った日本テレビや制作会社の連中は、
一体どのようなビジョンを持って、久米宏さんに出演を依頼したのだか。
ついでに、あややの1ファンとして言わせて貰えれば、
一体なぜ、あやや(松浦亜弥ちゃん)をあの番組に出す必要があったのか。
一部では、この番組の打ち切りを巡って、あやや責任論というのもあったらしいのですが、
私に言わせれば、内容を考えもせずに、名のある出演者だけを集めるという、
極めて安易な発想で番組を作ろうとした、日本テレビや制作会社の連中の責任でしかありません。
あややは土日にコンサートがある場合が多く、生放送など簡単には出来ないという、
極めて基本的なタレントスケジュールを把握していなかったのか?
久米宏さんは、生放送でこそ持ち味が出るということを把握していなかったのか?
もう日本テレビの情報番組やバラエティー番組は、完全に冬の時代の真っ只中ですね。
・・・・・・申し訳ありません。話が逸脱しすぎました(笑)
でも、こういう機会でもないと、二度と言う機会はないと思ったので。
選挙特番の話に戻すと、スタジオ後ろの大画面ビジョンを上手く使っています。
しかも、亀井静香さんVS安倍晋三さんなどの“バトル”の演出が上手いです。
“久米宏効果”だけではないでしょうが、なかなか面白い番組になっています。
◎フジテレビ『SENKYO WARS FNN総選挙2005−改革の最終審判−』
前回の特番では、『踊る大捜査線』『24』『トリビアの泉』など、
フジテレビが持つ“資産”の要素を随所に組み込んだ番組になっていましたが、
今回はなぜか『STAR WARS』から番組タイトルと音楽を拝借した模様。
しかも、『世界柔道』を間に挟んだ3部構成になっていて、
それぞれのセクションを“エピソード1、2、3”と銘打つ徹底ぶり。
そういえば、フジテレビ主催で『STAR WARS展』という展示会が行われていましたが、
その辺りに関係があるのでしょうか?
しかし、候補者の紹介VTRでは、格闘技『PRIDE』の選手紹介の要素を取り入れるなど、
要素は惜しみなく注ぎ込む、という基本方針は変わっていないようです。
メインキャスターは安藤優子さん。脇を固めるのは西山喜久恵アナと、
そして今回も脇を固めている石原良純さん。
やはり、石原家に生まれると、政治とは切っても切れない関係になってしまうのでしょうか。
今回はリベンジ当選を果たした弟さんに対して「宏高候補!」と呼びかけていたのが面白かったです(笑)
ちなみに、中野美奈子アナがこの選挙特番に投入されると聞いていたのですが、
チャンネルを合わせるタイミングが悪いのか、全く出演している場面に出くわさず。
もうこの時点で、今回のフジテレビの特番は大減点です!(笑)
◎テレビ朝日『選挙ステーション2005』
いわゆる『報道ステーション』の選挙特番バージョン。
メインキャスターは古舘伊知郎さんと小宮悦子さん・・・・・・
・・・・・・だったのですが、あまりこの番組を見ないでいる内に、
田原総一朗が出てきて『朝まで生テレビ』もどきの討論バージョンになってしまったので、
この番組は、もう今回は見る事がないでしょう。
従って、評価のしようがありません。
ただ、少しだけ古館さんが出ていた場面を見た印象では、
以前と同じ“古館節”を織り交ぜつつも、ますます報道の色に染まってしまったなと。
久米宏さんもそうですが、報道番組に本格的に携わってしまうと、
みんなその色に染まってしまうのでしょうか。
もう、F1実況などをしていた頃の、私が好きだった古舘伊知郎さんを見る事はないのでしょう。
さようなら、古舘さん・・・・・・。
◎テレビ東京『ザ・決断!世紀の決戦』
メインキャスターは、伊集院光さんに大橋美歩アナウンサー・・・・・・
・・・・・・って、『スポーツ魂』という番組を1時まで放送するのですか?
まだ決まっていない議席も結構あるのですが・・・・・・。
あの徳光和夫さんのメインキャスターぶり、
そして、選挙特番の常識を越えた、本格的な再現ドラマなど、
見所がいっぱいあった特番だったのですが、完全に見逃しました。残念です。
◎テレビ埼玉『2005総選挙・埼玉全15選挙区開票速報〜568万人の選択〜』
前回の選挙時=選挙特番放送時はテレビ埼玉など見向きもしていなかったのですが、
たまたまチャンネルを合わせたら、選挙特番を放送していたので、少し見てみました。
私は、評論家の小沢遼子さん以外に、この番組の出演者を一切知りません。
しかも、東京のキー局のような“物量作戦”が取れないため、
全国レベルの開票情報は、共同通信の情報をそのまま使っているようです。
スタジオのセットも、お金が全くかかっていない感じです。
TBSやテレビ朝日の大型ビジョン代くらいしか、
セットにお金を掛けていないのでは?と思ってしまう程に、質素なセットです。
ただ、小沢遼子さんのコメントが、
テレビ埼玉レベルで終わらせるのが勿体ないくらいに、辛口です(笑)
その一方で、この方はどうやら埼玉に縁のある方らしく、
中継先の某政党の県連代表の方と、かなりフレンドリーなトークを展開。
キー局の選挙特番にあるようなピリピリ感はあまり感じられず、
逆に、数分に1回、出演者一同が笑うという、非常に和やかなムード。
そして、当選を果たしたばかりの候補者の方に、中継で話を聞くのではなく、
何と候補者の方をメインスタジオに直接呼んで話を聞くという、
東京のキー局では、まず有り得ない番組展開を見せています。
もしかすると、今回の選挙特番の中では、ある意味最も面白い番組だったかもしれません。
◎NHK『衆院選2005開票速報』
“質実剛健”を地で行く番組。良く言えば王道の番組作り。
正確・確実な情報を手に入れたい方は、間違いなくこの局を選ぶでしょう。
ただ、私に言わせれば、情報を入手する為には有用な番組ではあっても、
“見る番組”としては魅力が全くないので、今回も私は見ませんでした。
☆0時30分を過ぎて・・・・・・
日付が変わる頃になると、一体なぜ、どこの局でも、
政治家の方や評論家の方を呼んで“討論会モード”になってしまうのでしょう?
この手の討論ほど、聞いていて不快感を感じるものは無いのですが・・・・・・。
以上、勝手に気合いを入れて、つらづらと書いてみました。
この気合いを、ハロプロ系の日記を書く時や、活動にも注ぎ込みたいものです(爆)