Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

新規参入を巡る危惧

昨日、「楽天」の三木谷社長が、仙台市を本拠地としてプロ野球への加盟申請をすると発表したとか。
  SANSPO.COM 今日付の記事より
     来季12球団維持!『楽天』承認へ、本拠地は仙台
     楽天・三木谷社長、ライブドアと競合も勝算あり
これらの記事を総合すると、楽天は当初、神戸あるいは大阪をフランチャイズにする予定だったものの、
以前に阪神タイガース経営陣が大騒ぎをしていた、いわゆる“保護地域”の問題もあって断念。
結果、三木谷社長の言葉を借りれば、
 「1つは球団が東北にないこと。もう1つは、いろいろな地方自治体の人と話をして野球に対する熱意が高いこと。」
を理由に、仙台を本拠地としてNPBへの加盟申請を行うことを決めたらしいです。


しかし、私はあえて、三木谷社長に問いかけたい、そして訴えたいことがあります。
あなたが仙台を本拠地に選んだ理由は、本当にそれだけですか?と。
もし、ライバル会社であるライブドアへの対抗心もあって仙台を選んだのであれば、
プロ野球の世界を、IT業界勢力争いの“代理戦争の舞台”にすることだけは止めてください。
確かに、東北地方にもプロ野球球団はありませんが、それを言うと四国地方にもプロ球団がありません。
坊っちゃんスタジアム』がある松山は、四国の中でも特に野球熱が高いと、以前にテレビで見たことがあります。
(少なくとも、楽天がもう1ヵ所候補に挙げていた長野よりは、遙かに観客が集まると思いますよ。)
純粋に野球が好き、あるいはスポーツが好きでプロ球団を持とうというのであれば、
単にライバル会社と張り合うようなことをするのではなく、プロ野球の発展にさらにつながるような事をしてください。


そして、これは考えが飛躍し過ぎかもしれませんが、
先にリンクを張ったサンスポの記事によると、あなたはオリックスの宮内や西武の堤と親交があるそうですが、
実はそういう人達からの“アドバイス”があった、ということはありませんか?
あなたが記者会見の中で語った言葉の節々に表れている、“後発”とは思えない強気な言葉の数々。
よほど強気な性格の人物でないと、年間200億円も稼ぎ出す会社のトップは務まらないのかもしれませんが、
果たして単純に、性格がコメントに表れているだけなのでしょうか?
ハッキリ言うと、来年以降に再び起こる可能性がある球界再編を睨みつつ、パ・リーグの6球団体制を維持し、
なおかつ、選手会が求めている新規参入の積極的促進を図るという“大義名分”を果たすため、
球界の“キーマン”が良く知っている人物がオーナーを務めるチームのみ、加入を認めよう・・・・・・
・・・・・・そんな意図が、昨日・一昨日の動きを見ていると、何となく透けて見えてくるのです。
  ◎邪魔者になるライブドア球団を潰すため、本拠地を同じ仙台として加盟申請をしてもらう。
  ◎そうすると、“保護地域”の問題が出てきて、自然とどちらか1チームだけしか認めないという流れになる。
  ◎ライブドア楽天では、先にリンクを張ったサンスポの記事によれば、楽天の方が業績面では良い。
  ◎しかも楽天は、ジャンルは違えどヴィッセル神戸というプロスポーツチームを既に所有している。
  ◎そして何よりも、既存の複数球団のオーナーと親交があって、ライブドア堀江社長のような“得体の知れない人物”ではない。
  ◎従って、2球団のうち認可されるのは・・・・・・
・・・・・・というシナリオを、裏で誰かが書いているのではありませんか?
  ▼昨日から再び始まった協議交渉委員会における、実行委員会側の手のひらを返したような軟化の姿勢。
  ▼仙台を本拠地として新規加盟申請を行うという、あなたの突然の発表。
  ▼さらには、今日の日刊スポーツで報じられている、近畿日本鉄道・山口社長のバファローズ売却容認発言
これらの動き及び発言が、微妙にリンクしていると感じるのは、私だけなのでしょうか?
まあ、こんなことを三木谷社長に問いかけても、仕方がないことなのですが。


最後に。私は、楽天ライブドアが新規参入をすることに反対しているわけではありません。
むしろ、このご時世に、球団を経営しようという意欲を見せてくれたことに対して、敬意を表したいです。
しかし、だからこそ、新しい球団のオーナーには、プロ野球を単にビジネスや広告塔としてとらえるのではなく、
プロ野球を真のエンタテインメントとして、正しい方向へ導いていって欲しい、
そして何よりも、これまでのオーナーと“同じ穴のムジナ”になって欲しくないという願いを込めて、
このような厳しい内容、そして邪推ともいえる文章を書いたとご理解いただければと思います。