Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

彼らの夢と希望を奪ったのは誰だ・・・

夏の高校野球全国大会を明後日に控えて入ってきた、驚きのニュースでした。
あの明徳義塾高校が、部内の不祥事を理由に、全国大会出場を辞退したとのことです。


  http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050804k0000e050044000c.html


甲子園で試合をする、という最大の目標を、
このような形で突然失ってしまった選手の皆さんには、少々酷な言い方になりますが、
一番悪いのは、未成年でありながら喫煙をしたチームメイトであり、
当時の1年生部員に対して暴力行為を働いたチームメイトです。
私は高校・大学共に体育会系の部活に属した経験がない為、
体育会系の上下関係の厳しさというものは分かりません。
しかし、同じチームに属する以上、学年やレギュラーか否かなど関係なく、
全員が“チームメイト”であるはずというのが私の考えなので、
あえて“チームメイト”と書きましたが・・・(甘いでしょうか・・・)。


そして、一連の不祥事を野球部内のみで“内部処理”しようとした、
馬淵監督の対応も、やはり今回の最悪の結果を招いた大きな一因と言えるでしょう。


  http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050805k0000m050105000c.html


2番目にリンクした記事を読むと、上級生から暴力を受けた生徒が転校手続きを取っているのに、
学校側がその事実を把握出来なかったというのはおかしな話ですし、
逆に、把握しようとしていなかったとしたら、その対応にも問題ありだと思うのですが、
いずれにしても、高野連に報告することなく、野球部の内部で、
あるいは明徳義塾高校の内部で問題解決・・・というよりも、
問題の隠蔽を計ろうとしたことが、最悪の、そして当然の結果として返ってきたのでしょう。
高野連の参事さんが指摘しているように、早い段階で報告していれば、
今回のような最悪の結果は免れていたのかもしれないのに・・・・・・。


そして、私はあえてこの事にも言及しておきたいと思います。
↑で2つ目にリンクした記事によると、一連の不祥事が発覚したのは、
「8月1日に高知県高野連に投書が」あったことがきっかけらしいのですが、
喫煙や暴力行為といった、部員の行動を知りうるのは、
かなり限られた範囲の人間に絞り込まれる、というのが私の推測です。
私は、今回の不祥事を明るみにするきっかけを作った“匿名の投稿者”に、
もし可能であれば質問してみたいことがあるのです。
 「あなたのおかげで、明徳義塾の野球部員達は甲子園出場という目標を断ち切られ、
  しばらく対外試合も出来ないかも知れません。今のお気持ちはいかがですか?」
 「一体なぜ、全国大会開幕間近の時期に、投書をわざわざ高知県高野連に送ったのですか?」
“匿名の投稿者”の心境は、当然ながら当の本人にしか分からない事です。
もしかすると罪悪感を感じているかもしれませんし、
あるいは、違法行為を働く連中に対して、自らの手で“裁き”を下した気分でいるかもしれませんが、
選手達は、甲子園で試合をする目前で、その目標が突如消えて無くなってしまった、
という事実だけは忘れないでいて欲しいと思います。


タイトルに記した「彼らの夢と希望を奪ったのは誰だ・・・」という問いに、
あえて答えを出すとすれば、それは明徳義塾高校の一部の野球部員であり、
適切とは言い難い行動で事を収めようとした馬淵監督であり、
本来、野球部を監督する立場にあるはずの、明徳義塾高校そのもの、ということになるのでしょう。


92年の松井秀喜選手に対する連続敬遠事件以来、
何かダーティーなイメージが明徳義塾の野球には付きまとっていましたが、
(↑勝利を徹底的に追及する故、仕方がないのかもしれませんが・・・)
今回の事件で、そのイメージが一層濃くなってしまったような印象を受けます。
馬淵監督は引責辞任する意向を表明しているらしいですが、
“常勝軍団”を作り上げた一方で、これから明徳義塾高校野球部の門を叩く選手たちには、
新しい明徳義塾野球の姿を作り上げて貰わなければならない、という、
重く大きな宿題を残しての辞任となりそうです。
馬淵監督に対して「お疲れ様」などという言葉をかけるつもりは毛頭ありません。
結局は、自らの行動も教え子達の夢を打ち砕いたのだという自責の念を持って、
今後は野球に関わりを持つことなく、残りの余生を送ってください。