Carry On my way ~The Other Side of "note"~

主に女性アイドルの事を超不定期に徒然なるままに記すブログ

JR福知山線運転再開に思うこと

あの大惨事となった事故から55日。
JR福知山線宝塚線)の不通となっていた区間で、
今日から営業運転を再開したとのことです。


  http://www.asahi.com/national/update/0619/TKY200506190062.html


今日の各テレビ局のニュース番組では、軒並みこのニュースをトップ項目で伝え、
JR西日本の社長さんが自ら、制服着用で運転再開後初の始発列車の運転席に乗り込む姿や、
その始発列車がゆっくりとした速度で事故現場を通過する映像、
そして、55日前に事故を起こしたのと同じ列車が現場を通過する映像や、
その車内から、乗客の方々が現場に向かって手を合わせる姿などを、何度も目にしました。


まず、JR西日本とその関係者の皆さん。
当然、既におわかりだとは思うのですが、
今回の事故の規模を考えると、信頼を完全に回復するまでには、
1〜2年どころではなく、最低でも5年〜10年を要することは覚悟をしておいてください。
今回の事故をきっかけに、恐らく皆さんが忘れたかったであろう、
信楽高原鉄道の事故まで再度クローズアップされることとなり、
JR西日本が「過去の教訓を生かせない会社」であるというイメージが付いてしまいました。
口での謝罪や、安全への誓いを行うことは、誰でも簡単に出来ることです。
今必要とされているのは“行動”以外の何物でもありません。
誓った安全をどのように実際に形にしていくのか、
そして、誠心誠意に謝罪を形式的に行うだけではなく、
どのように具体的に形として表していくのか、
これからのJR西日本の皆さんの“行動”が、今後の信頼回復に直結してきます。


そして、マスコミ関係者の皆さん。
案の定、JR西日本の体質を叩くだけ叩いて、報道を収束させてしまったようですね。
先程も『EZ!TV』で若い男のアナウンサーが現場から生中継でリポートをしていましたが、
このアナウンサー(名誉の為に個人名は出しませんが)は何と、
列車が減速することを表現する際に、「ブレーキを踏む」と言っていたんですね、
自動車のフットブレーキを踏むのと同じ方法で、列車がブレーキをかけている、
などという誤った知識しか持たずに、よく平気で鉄道に関する報道が出来るものだなぁ、
と、改めて今回の事件に対するマスコミ関係者の意識の低さを実感させられました。
実際には、運転席のブレーキレバーを操作して減速の度合いを調節しているのです。
事故直後にも、事故を起こした運転士が「ブレーキレバーを握ったまま息絶えていた」と、
色々な所で報道されていたはずなのですが、
まさか、その報道すら見聞きしていなかったのでしょうか。
それはともかくとして、マスコミ関係者の皆さんは、
事故の遺族の方や、車両が激突したマンション住民の方々の声を集めては、
JR西日本を叩く構えを見せているように、私には見えてしまうのですが、
そんな報道に終始して、一体何が、鉄道の安全にプラスになるというのでしょうか?
私に言わせれば、大した知識も持たず、
鉄道会社の実情を分かっていない大部分のマスコミには、
今回の事故と関連づけてJR西日本を叩く権利は、全く有していないはずです。
(テレビの情報番組でコメンテーター面して出ている連中は論外。)
もっとも、恐らく今後は、日本で最も有名な兄弟げんかの報道に注力されるのでしょうから、
今回の事故の報道は、事故から3ヶ月などの節目にしかされることがないのでしょうが・・・。


今日は、そんな事を思った、日曜日でした。